TSと季刊誌『広告』との連動インタビュー第10回は会田誠さん。 『巨大フジコ隊員VSキングギドラ』『紐育空爆之図(戦争画RETURNS)』『自殺未遂マシーン』『灰色の山』など、エログロや、社会問題など多様なテーマで、絵画だけでなく、写真、立体、パフォーマンス、映像、漫画、小説など多彩な作品を発表してきた会田さん。日本の現代美術界でも特異なポジションを確立しつつある彼の発想の源とは? 来年には都内某美術館での個展も控えている彼に話を聞いた。 インタビュー:近藤ヒデノリ(TS編集長) 1 今、準備中の作品について 近藤:まずは今、とりかかっている作品について聞かせていただけますか。 会田:来年の11月初頃から都内某美術館で個展が始まるんで、最近2年くらいと今後1年はほとんどその準備をやっています。ちょっと前までも、金沢美大の学生と1カ月間、段ボールで半立体のようなものをつくっていましたが、これ