アジャイルプロセスのXPでもコミュニケーションに重点が置かれますが、その考え方に影響を受けているDDDでも業務担当者とプログラマーとの間のコミュニケーションを重視しているようです。しかし、これは「報連相」「根回し」「場の空気を読む」といった、いわゆる業界の新人研修やOJTで先輩社員から叩き込まれるような人間的なコミュニケーションのことよりは、むしろ、共通の言語やモデルによる科学的なコミュニケーションという点に重点を置いています。もちろん、最終的にコミュニケーションは人間同士で行うものなので、ヒューマンスキルが重要なのは言うまでもないことですが、日本の場合伝統的にチームの和を乱さないとか事なかれ主義のようなところもあり、事実に基づく正直なコミュニケーションが良くないとされるケースが多いようです。つまり、エンジニアとしてよりもむしろ、サラリーマンとしてのコミュニケーション能力が重視されるという