午後11時59分ごろ、トラックの滞留がピークを迎えた東名高速東京料金所(上り線)=10日、川崎市宮前区で 国土交通省が1月に公表した高速道路の深夜割引の見直しが、議論を呼んでいる。物流を支えるトラック運転手の「働き方改革」は喫緊の課題だが、新制度では「逆に負担が増える」との現場の声が相次いでいる。運転手の長時間労働の規制強化により、物流業界の人手不足の深刻化が懸念される「2024年問題」が迫る中、今回の見直しは現場にどのような影響を与えるのか—。(山田祐一郎) 3月10日午後10時ごろ、神奈川県海老名市の東名高速道路上り線の海老名サービスエリア(SA)の大型車専用駐車場は、既に多くのトラックで満車。50代の男性トラック運転手は「月曜から木曜の夜は一般車用スペースまで埋まるほど。東名や新東名のサービスエリアは午後7時ごろから駐車スペースの取り合いだ」とこぼす。理由は「みんな、割引が始まる午前