〝天高く馬肥ゆる秋〟の真っ只中ですが、折角の味覚の秋というのに、いま味覚障害の人が増える傾向にあるのです。日常生活の中で食べる楽しみが失われては大変です。なぜ味覚に異変が起きるのでしょうか。その辺を探ってみました。 味を感じるのは 食物の中の物質が唾液に溶けて、舌の味蕾(みらい)に入り込む→味蕾(みらい)の中の味細胞が味覚を捉えて、味覚神経を通して大脳へ信号を送る→味を判断する大脳の中の味覚中枢が信号を受信し、感じられた味を判断する、というルートをたどります。この伝達経路のどこかが故障すると「味覚障害」が起こるのです。 味への障害とは その症状はいろいろあります。①味が薄く感じられる「味覚減退」②味がまったく分からなくなる「味覚消失」③本来の味とは違う、いやな味がする「異味症」④甘味だけが感じられない「解離性味覚障害」⑤何も食べていないのに、いつも口の中で苦い味がする「自発性異常味覚」など