燃費20%改善、NOx後処理装置不要 燃焼エネルギーを効率よく動力に変換できるディーゼルエンジンは、燃費性能においてはガソリンエンジンより優れています。現在わが国では、排出ガスや省エネルギー、CO2排出量削減といった自動車の環境面の性能からハイブリッド車に人気が集まっていますが、ヨーロッパではその燃費性能からディーゼルエンジン車の人気が極めて高く、自動車の2台に1台はディーゼルエンジン車といわれるほどです。一方で、ディーゼルエンジンは、NOx(窒素酸化物)やPM(ススなどの粒子状物質)など大気汚染物質の排出量が多くなるため、排出ガスを浄化しガソリンエンジン並みの環境性能を達成するには、多量の貴金属を必要とする触媒や、尿素SCRなどによる大がかりな排ガス処理装置が不可欠でした。 そうしたなかNEDOでは、地球温暖化防止、大気汚染物質の排出削減の観点から、ディーゼルエンジンの環境性能向上を目指