【マツダのミスターエンジンが語る_その2】「Well to Wheel」で考えるとEVがエコでなくなる!? 世の中の自動車メーカーが電動化へ向けて大きく舵を切っているさなか、かたくなに内燃機関の進化にこだわり、その可能性を拡げるための開発を続けているのがマツダである。Part.1では「サステイナブルZoom-Zoomフォーラム2019 in 横浜」でシニアイノベーションフェローの人見光夫氏が内燃機関の将来性について語ったのを軸に解説した。Part.2では、なぜマツダが電動化ではなく内燃機関の開発に投資し、その進化にこだわるのか? 講演のなかで人見氏が、”現在の電動化への政策に隠れる負”の部分に触れた内容を、戸田治宏氏が解説する。 ■Part.2 EV政策で見せない落とし穴 ●マツダ常務執行役員・シニア技術開発フェロー 人見光夫氏 2050年までに90%のCO₂排出量削減を目指すのはもちろん