トム・クルーズの徹底したエンターテイナーっぷりと才能ある監督陣の起用で007と肩を並べられる、ハリウッドのアクション映画史を更新し続ける一大シリーズまで成長したミッション:インポッシブルシリーズ。現在最新作フォールアウトが公開中、評価興収ともに好調でシリーズの勢いやとどまること知らずだ。しかし悲しいかな一部のファンにはシリーズの中で2だけが異端児扱いされてしまっている。確かにこれだけ作風が浮いているのだがそれも今作に登板した監督ジョン・ウーが世界観をブチ壊したのだとまるで“戦犯”のような扱いだ。 私はそれに異を唱える。2が製作された当時のこのシリーズの流れではこういう内容になることは必然だったのだ。それは1作目から製作も兼ねたトムの意向でもあったしそれを実現するべく尽力したジョン・ウーはあくまでも“戦犯”ではなくトムとの“共犯者”という方が正しい。本記事ではそれを詳しく解説していきます。