須佐之男命(すさのおのみこと)は、櫛名田比売(くしなだひめ)を助けるためヤマタノオロチを退治する。ヒメを櫛に変え、髪に刺してオロチと対峙(たいじ)、酒で泥酔させて斬殺したと伝わる。古来、「櫛は霊力の象徴」だった ▼国内最大の蛇行(だこう)剣や盾形銅鏡が出土した奈良市の富…
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 少し前の話で恐縮だが、7月8日から22日までの3週にわたり、NHK総合テレビで放映していたドラマ「人生はフルコース」を見ているうちに、はたと思い当たることがあった。 戦前の厨房と現代の成果主義は、意外なほど共通点を持っているのである。一言で言えば、「自分の立場を守るには後輩なんて育てないに限る」。 新入りにはソースの味を教えない 戦前のコックの世界に根づいていた徒弟制度と現代の成果主義。両者は到底相容れないように見えるのだが、「徹底したエゴイズム」が根底に流れている点で、苦笑を禁じ得ないほど雰囲気が似通っているのだ。 放映をご覧になっていない読者のためにご説明しておくと、「人生はフルコース」は戦後日本のフランス料理界をリードしてきた元帝国ホテ
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