2003年7月7日に開港した能登空港が好調だ。初年度、石川県などがエアーニッポン(ANK)に1日2便の就航を確保するため搭乗率70%を下回った場合は資金を助成することで合意したところ、結果は79.5%と目標を上回った。数値はその後変更されているが、2年目以降も目標とする搭乗率をクリアしてきた。 この能登空港躍進の陰には、ある旅館の存在があった。それは、「日本一の旅館」と言われる和倉温泉の加賀屋。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で28年連続総合1位の評価を受けている石川県の老舗旅館である。 加賀屋は1995年以降、台湾人観光客の開拓に力を入れてきた。能登空港の開港後は台湾の旅行会社と組み、台湾と能登のチャーター便を企画。毎年、50便前後のチャーター便を飛ばしている。2004年には年間で1万7000~1万8000人の台湾人観光客を受け入れ、昨年は能登半島地震の影響で減少したがそれでも1
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