白血病の治療のため7月23日に同種末梢(まっしょう)血幹細胞移植を受け、今月13日に退院した歌舞伎役者の市川團十郎(62)が28日、東京・三越劇場での小唄の会にゲスト出演。仕事復帰を果たし、血液型がAからO型に変わったことを明らかにした。 末梢血幹細胞は、血液を製造することのできる細胞。白血病治療のための抗がん剤投与などで、白血球が減少する状態となった團十郎は、妹の市川紅梅から同細胞の移植を受けた。だが、紅梅がO型だったため、A型の團十郎もO型になったという。 移植後には、拒絶反応に悩まされ、一時は体重が10キロも落ちた。現在は3キロ回復。この日も肌つやがよく「人間が変わっちゃいました。でも性格は変わっていません」とよく通る声でちゃめっ気たっぷりにあいさつした。10分ほど、小唄に合わせた踊りも披露し、待ちわびたファンから「成田屋ーっ」のかけ声を浴びた。歌舞伎復帰は来年1月の予定。