Journey, Nepal, Photoラリトプルで出会った、死にかけの犬。あまりの猛暑に、ネパールの犬々は地面に這い蹲ってハァハァしているのがデフォルトだ。抜け毛のひどいこの犬はことさら弱りきっていて、こちらがシャッターを切るたび、それほど煩くもないシャッターの音に怯えるようにしてビクッビクッと体を震わせていた。 5月22日 シャブルベンシ→カトマンドゥパラリロパラリロ、という暴走族じみたクラクションに叩き起こされ、おかげでランタン最後の朝は爽やかな目覚めだった。この品性の欠片もないクラクションは、カトマンドゥとシャブルベンシを結ぶローカルバスのものだ。バスの屋根に乗り込んだ人たちの影が岩壁や道路に映り込み、ゆれながら起きたり寝そべったりする様子がおもしろいのを眺めながら、寝ぼけ眼でぼんやりとカトマンドゥに向かう。谷間の景色も雄大ですばらしくて、デジカメの電池が切れてしまい写真に残せな