「美姫さん。読書感想文が書けないよ~。」と僕は美姫さんに泣き言を言う。 「読書感想文?そんなのかんたんじゃん。」と美姫さん。 「美姫さんには簡単かもしれないけど、僕には難しいんだよー。」と僕が言うと 「えー。だってさ、本読んだら“面白かった”とか“悲しかった”とかの感情は沸くでしょ?」と美姫さん。 「それぐらいはね……。」と僕が言うと 「じゃぁ、“面白かったです”とか書けばいいんじゃん。」と美姫さん。 はぁ……美姫さん。分かってない。 「それじゃ、足りないんだよ。原稿用紙3枚も書かないといけないんだよ。」と僕は少し怒り気味に言う。 「ショウ。宿題をよく見てごらん。【読書感想文を作文用紙3枚書きなさい。】でしょ。」と美姫さん。 「うん。そうだけど……。」と僕が言う 何か秘策でもあるのかな?と期待する。 「いままで、読んだ本の名前を全部書いていけばいいんじゃん。そして、最後に“面白かったです”