t-ブチルリチウム発火による、UCLAの研究員死亡事故については、以前に「つぶやき」でも取り上げました。あちこちの化学メディアでも大きく取り上げられたため、日本の化学界でもこの事故は既に広く知られるところとなっているようです。 最近、この事故に関する各機関の対応を、いくつかの現地メディアが取り上げて報じています。 カリフォルニア労働安全衛生管理局(Cal/OSHA)の調査も入り、詳しい事故状況がほぼ明らかとなりました。現在では事故時のかなりリアルな記述が公開されています。 以前「つぶやき」に書いた記事は、速報を参考にしたために細かい点で事実と異なる箇所があったようです。申し訳ありません。英語のソースを参考にしながら、事実の再確認を兼ねて、その後の経過をまとめておきたいと思います。 事故を起こしたのは、Patrick Harranラボで働いていた研究員、Sheharbano Sangji。2