石油天然ガス・金属鉱物資源機構上席研究員 伊原 賢 21世紀に入って、脚光を浴びるようになったシェールガスによる天然ガスの大供給余力を背景に、天然ガスの利用技術の普及が望まれています。 (図1) (図2) 天然ガスの供給余力が高まると、その利用も熱を帯びてきます。 天然ガスには図3に示すように、いろいろな利用の方法があります。 (図3) ここでは、物理転換に絞ってお話しします。 まず、電気や熱として利用する前の消費地へ輸送媒体として、パイプライン輸送、200気圧以上の高圧ボンベに圧入してガスを輸送するCNG輸送、-162℃で液化するLNG輸送ほかがあります。 南北に細長い島国の日本での輸送手段は、海外からのLNG船輸送(図4)や二次基地への内航船輸送、LNGタンクローリーや鉄道貨車があります。 (図4) 北海道・秋田・新潟ほかのガス田からのパイプライン輸送もあります。 サハリン