神奈川県の三浦半島で飼育されているミツバチの間で、働きバチが大量にいなくなる「蜂群崩壊症候群(CCD)」と呼ばれる現象が相次いで発生している。三浦半島では、東京・銀座や横浜市など都市部のビル屋上での養蜂が話題になった影響で、専門家以外にも飼育が広がったが、2013年は100群以上が消滅。関係者から対策を求める声が出ている。 【写真特集】ミツバチが帰らず閑散とした養蜂場の周辺 CCDは女王バチや幼虫を巣箱に残したまま、働きバチが戻ってこなくなる現象。稲や果樹などの害虫防除に使われるネオニコチノイド系農薬(殺虫剤)やウイルス、ダニなどさまざまな原因が指摘されているが、特定はされていない。 県畜産課によると、CCDについては国の指示で昨年5月以降、調査を開始した。それ以前は被害状況が不明だが、同課が把握している限りでは発生は三浦半島に集中しており、昨年7月には三浦市の養蜂場の1カ所で計13群