伊丹・宝塚市長選での日本維新の会の惨敗を受け、取材に応じる橋下徹共同代表=大阪市中央区で2013年4月15日、川平愛撮影 夏の参院選に向け、各党が選挙準備を本格化させる中、日本維新の会が資金難に直面している。昨秋の結党後初となる政党交付金約27億円の4分の1が4月19日に国から支給される予定だったが、政府の今年度予算案の成立遅れに伴って滞っているためだ。企業・団体献金の受け取りを一定制限している維新は支出の大半を政党交付金で賄う計画のため、党からの資金援助が見込めない参院選の候補予定者はやり繰りに腐心している。 【維新の会】戦略の見直し必至 2市長選で惨敗 福岡選挙区から出馬する新人の吉田俊之氏(56)は、勤務先の退職金や貯金を取り崩して7月までの4カ月分の事務所費約200万円を支払った。選挙区全域にビラを戸別配布する費用の余裕はなく、街頭演説の補助やホームページの更新など必要最低限の作