R による ROC 分析法 公衆衛生学教室セミナー 2007 年 1 月 11 日 中澤 港 1 ROC 分析とは ROC 曲線とは,Receiver Operating Characteristic 曲線の略である∗1 。集団を対象に,すばやく実施可能な 方法で,疾病を暫定的に識別することをスクリーニングというが,いくつかのスクリーニング方法があるときに, それらの相対的な有効性を視覚的に判定する基準の一つが ROC 曲線である。 1つのスクリーニング方法について陽性・陰性の基準値を最小値から最大値まで段階的に変えると,偽陽性率 (= 1 − 特異度)も感度(病気の人を正しく陽性と判定する割合)も 0 から 1 まで変わるので,偽陽性率を横軸 に,感度を縦軸にとって線で結ぶと,基準値の変化に対応する曲線を引くことができる。この曲線ができるだけ 左上を通る方がスクリーニングとしての有効