今年も就職活動が始まった。戦後最長ともいわれる好景気と、空前の人手不足の中で、就職活動は“超”売り手市場。最新の調査によれば、大学卒業者の就職内定率は98.0%。 調査以来、過去最高を記録している。 私は今、39歳。20年近く前、『氷河期』と呼ばれる時期に経験した就職活動は、全く様相が違っていた。当時は、憧れの企業に求人がなかったり、所謂“お祈りメール”すら届かなかったりするのも当たり前。引く手あまたの今の学生たちが、とてもまぶしく見える。 かつて、氷河期に就職活動をした人たちは、今、アラフォーを迎えている。NHK「クローズアップ現代+」では、2017年と2018年の2回に渡って、アラフォー世代を取り巻く危機の実態に迫った。番組で紹介したデータや、当事者たちへの取材をまとめた本が、この度、「アラフォー・クライシス~『不遇の世代』に迫る危機」として出版された。 日本の労働人口を世代別にみてみ