パワハラや残業代未払いなど、法令違反の企業を対象に選考する「ブラック企業大賞」が12月23日に発表され、大賞は「アリさんマークの引越社」として知られる、株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西に決まった。 「裁判を起こした瞬間にクビ……」同社は正社員の男性を2015年6月から約2年間、2回の遅刻を理由に、朝から晩まで立ちっぱなしで書類をシュレッダーにかけ、ゴミを捨てるだけの「シュレッダー係」に配置転換していた。 男性の遅刻理由は、1回は始発バスに乗っても間に合わなかったケースで、もう1回は体調不良だったという。 さらに、男性が2015年7月31日に東京地裁に裁判を起こすと、引越社関東は直後の8月11日、Aさんを懲戒解雇。それを告げるチラシを社内に掲示し、グループ会社の社内報にも掲載した。 このチラシには名前や顔写真、年齢とともに「罪状」として「自己の権利を主張し、職責を果たし