インタビューと文章: 小沢あや 写真:佐野円香 氣志團は1997年に木更津で結成された、日本唯一の「ヤンクロック」バンドです。ボーカルは「房総の狂犬」のキャッチコピーで親しまれている、綾小路 翔さん。千葉を心から愛している彼ですが、昔は東京への憧れとコンプレックスを抱えていたといいます。 毎年袖ケ浦海浜公園で開催している野外フェス「氣志團万博」の立ち上げ秘話や、昨年秋の台風・大雨で被害を受けた地元への想いを聞きました。 「チーバくんのヘソ下」こと千葉県木更津市出身 ―― 今回は綾小路さんに、地元・千葉県への愛を語っていただきます。 綾小路翔さん(以下、綾小路):ありがとうございます。いきなり身も蓋もないことを言うと、千葉の人って、他県と比べると、郷土愛ってあんまりないと思うんですよね。 ―― えっ、そんな感じですか。 綾小路:東京の隣で、行こうと思えばすぐ都会に出られる距離だから。松戸