中国人といっても実際はかなり多様なので「中国人の考えかたはこうだ」というのは単につまらない偏見だったりする。それでも日本人側から見ていると、誤解というか理解至らずの齟齬が繰り返され、「ああ、またか」と思うことはある。たいした話ではないので、これも雑談的に書くだけにしたい。 まず例の中国毒入り餃子事件だが、李小牧が書いた、ニューズウィーク日本版3・26のコラム「日中ギョーザ紛争は歌舞伎潮流で解決せよ」が面白かった。日本人の中国人誤解の一つのパターンだと彼は見ている。日本の警察が言うように袋の外側から殺虫剤が染みこむことはないだろうとして、こう続ける。 たとえそうだとしても、それを日本側が最初から大きな声で言ってしまっては、中国の立場がなくなるではないか。 今回の事件には、解決できるチャンスがあった。発覚直後の2月始め、中国の調査団が来日した。わざわざ調査団を日本に送ったということは、中国当局