ピエモンテ州クネオ県ブラは、スローフード運動発祥の地。ワインの名産地でもあり、郷土料理も豊富。街中では、ハーブを効かせたサルシッチャ(粗挽き豚肉のソーセージ)を生で食べることができる。 イタリアの北西部に位置するピエモンテ州は、世界に名だたるワインの産地。 なかでもバローロやバルバレスコなどの畑のあるランゲ・ロエロ・モンフェッラート地域は、世界遺産にも認定されたブドウ畑の景観を持ち、世界中から美食家たちが足繁く訪れる土地として知られています。 今回の特集では、スローフードの土壌がある、ランゲ・ロエロ・モンフェッラート地域のクネオ県ブラとアスティ県カネッリで、地域を活性化させるサステナブルな食のかたちと背景にある文化を探っていきます。 スローフードが生まれた街 ピエモンテ州は、2006年の冬季オリンピックが開催されたトリノをはじめ、アレッサンドリア、アスティ、クネオなど8県から成り立っていま