HTML5の仕様として検討され、先日独立した仕様となったWeb Storageですが、仕様を策定するにあたりSQLの互換性が問題になっています。 Web Storageは、Webブラウザ上にデータベースを実装し、Webアプリケーションからデータベースへアクセスできるようにする、という仕様です。名前/値のペアのシンプルなデータ形式だけでなく、アプリケーションがSQLを発行して直接データベース操作する方法も提供しようとしています。 しかしデータベースをかじった人であれば誰でもご存じのように、SQLが標準化されているというのはあくまで名目上のことです。実質的には製品ごとにSQLの方言があり、実装レベルもまちまちで互換性はありません。そのため、ある製品で動作したSQL文がそのままほかの製品で動くことは期待できません。 現在のところ、Web Storageの先行実装としてグーグルが開発したGears