建築家の安藤忠雄さんが手掛けた図書館「こども本の森 神戸」が今春、神戸・三宮の東遊園地にオープンする。天井まで続く本棚に最大約2万5千冊の蔵書を並べ、文字通り本に囲まれた空間。「でも、もしこれだけの本が地震で落ちたら? 備えはどうなっているのでしょう?」。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた投稿をもとに、神戸市の担当者を取材した。(広畑千春) 「書籍の落下対策は、ハード面の最も大きな課題の一つでした」。同市文化交流課の西修担当課長は打ち明ける。 図書館の開館時間帯に起きた2011年の東日本大震災では、全国各地の図書館で大量の本が落下。幸い大きな人的被害はなかったものの、床を埋め尽くした本が避難を妨げ、本を載せたまま書架が将棋倒しになった例もある。本の落下はやむを得ないという考えが一般的だったが、落下や転倒防止策が講じられるようになった。 「こども本の森 神戸」では書架を壁沿い
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