ひとくちに「うどん」といってもいろいろあるのはご承知の通り。数十キロ移動すると、また別のうどんが好まれていたりする。今日は青春18きっぷを握りしめて、大阪発うどんめぐりの旅に出た。 (text by 上泉純) 「おろしぶっかけうどん」270円と「ごぼう天、とり天」140円の美しきコラボ。 ここまで30分以上、炎天下の町を歩いてきた甲斐があった。わたしは冷水器の水をごくっと一杯飲んでから、おもむろにレモンをかけ回し、生醤油でのの字を書くと、ぐわっとうどんをかき混ぜた。うどんの白肌がほんのりおろし醤油色だ。ずずず。ん、んまい。これほど完璧な410円を感じたことがあっただろうか。 ごぼう天は見たことないタイプで薄味で炊いたものを串に刺していかだ状態にして揚げてある。とり天は淡泊な胸肉をちょっとふわふわ目のやわらかコロモで揚げてあった。