沖縄には公共の闘牛場がある。 闘牛。 闘牛って赤い布を持った闘牛士が颯爽と猛牛と戦うあれだろうか。どうも沖縄のイメージとはかけ離れている気がする。しかし実際に行ってみると、それはもうもろに筆者の沖縄に対するイメージ通りの場所だったのでした。 (安藤 昌教) 日常に潜む非日常 今回訪れた闘牛場は運動公園の隣にある。近くをジョギングの人とか、自転車に乗ったカップルとかが通り過ぎるいともありふれた場所だ。こんな場所で本当に闘牛が行われているのだろうか。 半信半疑で闘牛場を探しながら歩いていると、なにやら少々怪しげなゲートの向こう側から賑やかな声が聞こえてきた。 「きええええええーーー」 「えいやっ、さあああーーー」 威勢のいい掛け声と共にどっと歓声が上がる。なんだろういったい。不思議に思い近づいてみると、なんとそここそが闘牛場だったのでした。