1978年慶應義塾大学文学部社会学科卒業、1986年ジョージ・ワシントン大学アメリカ研究科博士課程修了Ph.D.。1990年以降慶應義塾大学にて教鞭を執っている。文化人類学、現象学、メディア環境論などの幅広い研究業績を基盤に、現在はインタラクション・デザインやデザイン思考など、21世紀のモノづくりの根幹となるフレームワークを研究・開発。 近頃、ビジネスにおけるイノベーション創出の1つの手法として、「デザイン思考」という言葉が広く知られるようになってきました。デザイン思考とは、商品・サービスを使う実際の顧客ニーズに近づくとともに、プロトタイピング(試作)などを通じて市場の反応を見ながら、コンセプトをカタチにしていくアプローチ方法です。 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の奥出直人教授は、この言葉が世に広まる以前から、デザイン思考の実践的研究に取り組んできました。現在は企業向け