インターネットに接続している限り、公開しているWebサイトが狙われる危険性を排除できない。危険性を排除するために取り組むべきなのが、攻撃に対する確実な防御である。それを実現するには、自社の脆弱性を可視化・把握し、強固なセキュリティ対策を確立することだ。 自助努力だけでは追いつかない脆弱性対策 このところインターネットを経由した悪意のある攻撃が、確実に増加している。もちろん、インターネットセキュリティ対策の技術も日々と向上しているが、OSやミドルウェア、アプリケーション、サービスなどで新たに発見される脆弱性への対策は追いついていないのが現状だ。 IBMが運営する世界的なセキュリティ研究開発機関「X-Force」のレポートによると、2010年に報告された脆弱性は前年比で27%増加している。実数にすると、2010年の脆弱性開示数は8000件以上となっており、これは過去最高の記録だったという。そう