名作の書き出し 漱石から春樹まで (光文社新書) 作者: 石原千秋出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る 「テクスト論」 の入門書 小説を読むとき、僕は基本的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。 たとえば、夏目漱石の小説には遺産相続に関わるテーマが多く書かれているが、これを説明しようとして「作者」を読みの枠組みに組み入れると、「漱石は幼いときに家において不幸な体験をしていたからだ」ということになる。これはどこもまちがってはいないのだが、この説明の仕方では、小説の読み方になにも付け加えることができない。「漱石の不幸」に行き着いて終わりである。 石原千
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
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