日本クリスチャンアカデミー関東センターは10日、新約聖書学者の佐藤研氏(さとうみがく、立教大学コミュニティ福祉学部教授)を講師として招き、牛込聖公会聖バルナバ教会(東京都・新宿区)で「宗教対話プログラム」を開催した。キリスト教界や仏教界の要人らを含む約70人が参加。「キリスト教はどこまで寛容か」をテーマに佐藤氏が問題を提起し、キリスト者、仏教徒、無宗教者がそれぞれの立場から意見を述べ、発言の妥当性について議論した。 佐藤氏は講演の冒頭で、古代の異端問題、中世の魔女狩りや十字軍などを例にあげ、「キリスト教はもともと寛容ではない」と考えられていると指摘。キリスト教の寛容性について議論する必要があると問題提起した。さらに同氏は、クリスマスや結婚式に代表されるキリスト教文化の慣習化などをとりあげ、「現代ではキリスト教のアイディンティティが失われてしまっている」としてキリスト教の現状を問題視し、「キ