日本人の被災者は世界でも稀に見る忍耐強さを示した――。災害の際、生死を分ける最大の要因は運――。同時多発テロ、ハリケーン・カトリーナ、スマトラ沖地震など歴史的な大惨事や大災害の生存者たちを取材してきたジャーナリスト、アマンダ・リプリー氏は、そうした予断を持つことで、誤った被災者対策や個々人レベルの災害対策の思考停止を招きかねないと警鐘を鳴らす。では、被災者の置かれた精神状態に関する正しい理解はどうあるべきなのか。また、生死は運次第と諦めるのではないとしたら、いったいどうすればよいのか。生存者の証言から災害時の対処法の提言まで盛り込んだ全米ベストセラー「THE UNTHINKABLE」(邦題『生き残る判断 生き残れない行動』(光文社刊)の著者に聞く。(聞き手/ジャーナリスト 瀧口範子) アマンダ・リプリー (Amanda Ripley) 同時多発テロやハリケーン・カトリーナ、ポトマック川旅客
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