単行本化の際、削除された「火の鳥」太陽編ページ。科学者猿田とお茶の水博士が兄弟であることが明かされている(C)手塚プロダクション 漫画家、手塚治虫(1928〜89年)のライフワーク「火の鳥」が、雑誌掲載時のオリジナルの形で初めて復刻される。 「火の鳥」は1954年から88年まで15編が複数の雑誌に描き継がれ、生命と宇宙の神秘に挑んだ大作。しかし朝日ソノラマ版や角川書店版などの単行本では、作者がセリフやコマを変更。 また、科学者猿田が鉄腕アトムのお茶の水博士の弟だと示す当初の部分が削除されるなど、ストーリーも一部が改変されていた。 「名作を初出の形で読みたい」というファンの要望は以前からあったが、約600通のリクエストを受けた東京の出版社「復刊ドットコム」では、今年6月から全12巻の「オリジナル版」として刊行することを決定。カラーページや扉絵を再現し、未完の編も収録する。
(みすず書房・1260円) ◇ボランティア必携、今まさに大事な言葉 K君 きみが被災地にボランティアに行くと聞いて、なるほどと思った。この事態ときみの性格を考えれば、今だから行こうというきみの決断はよくわかる。 その一方で、ボランティア活動が楽なことでないのもぼくは知っている。行く先はきびしい現場だ。既存の組織や団体に頼らず仲間を募って行くという話だが、同志といっても同じなのは志だけであって、能力や思考法はばらばらな人たちだね。束ねて一つの大きな力にするには困難が多いだろう。 行った先の人たちとの関係はもっとむずかしい。善意と努力だけで万事がうまく運ぶわけではない。数日働いたら帰れる者と、帰る先を失ってずっと避難所で暮らす者の立場の違いは大きい。まるで違う生きかたをしてきた同士が困難な状況で出会って、どう心を通わせるか。 ぼくが敬愛する中井久夫さんの本が出た。震災という事態に応じての大急ぎ
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