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2012年7月25日のブックマーク (2件)

  • 『東京プリズン』 赤坂真理さん : 著者来店 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    「気宇壮大な力作」。戦後の個人と社会全体の空虚感の源に迫る作品は、文芸誌「文芸」で連載を終えたときから、各紙の文芸時評で高く評価された。 「戦後の問題が、今の私たちにも影響を及ぼしていると直感があった。どのような形で書けるのかを長い間、模索していました」 2009年、45歳になった私に、15歳のときの私から電話が掛かった。米国の高校に留学していた私は、心細げに「ママ」と電話口でつぶやく。その声をきっかけに、ライフルで鹿を撃つ米国の同級生たち、確固たる<I>を求める社会への違和感……。様々な記憶の断片が呼び起こされる。 物語には、体験が色濃くにじむ。東京・杉並で1964年に生まれ、中学時代の受験勉強に拒絶反応を起こし、挽回のため米国の高校に入学。だが「何が自由で、自由ではないのか。そのルールさえ分からなかった」。再び不適応を起こし、日の高校に入り直した。 挫折感が残り、生きづらさが募った。

  • マンガ・音楽・隣接権――漫画協会での議論から見えてくるもの

    出版隣接権を巡る議論が大詰めを迎えている。漫画家側が当初憂えていたような出版社に強大な権限を与えるものではない、ということが一連の公開されている議論から見えてきているが、先月、霞ヶ関の衆議院議員会館でもこの権利を巡って勉強会が開催された。 この「漫画産業の発展を考える会」は、社団法人日漫画家協会の著作権部委員を務める佐藤薫氏(大阪大学大学院招聘教授)が座長となり、中山義活衆院議員や漫画家が参加する中、漫画産業に関するさまざまな課題を業界内外の関係者を招いて今年4月から検討を行っているものだ。小学館、角川書店、日書籍出版協会に加え、長く隣接権の下で事業を展開している音事協(日音楽事業者協会)が参加した3回目となる今回、どのような議論が行われたのか要点をお伝えしたい。 出版社が安心して「投資」できる環境を 出版社側からは、小学館常務取締役の片寄聰(名前は旧字)氏(写真)、同社長室顧問坂

    マンガ・音楽・隣接権――漫画協会での議論から見えてくるもの