先にエキレビ!でも告知したとおり、明日3月1日から2日間、東京・丸の内の丸ビル1階「マルキューブ」で「芥川賞&直木賞フェスティバル」が開催される。 このイベントは、1935年の両賞の創設から、この1月に発表された2013年下半期の回をもって150回を迎えたことを記念して開かれるもの。 ちょうどこれと合わせて、文藝春秋から『芥川賞・直木賞150回全記録』というムックも刊行された。これがまた、イベント会場でプログラムの合間にもつまみ読みするのにふさわしい、幕の内弁当的な内容になっている(もちろん家でじっくり読むのもありですが)。以下、同書を弁当のメニューに見立てながら紹介してみたい。 ■データにさまざまな逸話を詰めこみ、味わい深い「全記録」 本書のおにぎり(主食)にあたるのは当然ながら、芥川賞・直木賞の150回分のデータを収めた「全記録」の部分だ。そこには、各回の受賞作・候補作のみならず、選考