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2014年2月28日のブックマーク (4件)

  • オーバーオールの田辺聖子、絵筆を走らせる村上龍……作家の意外な一面『芥川賞・直木賞150回全記録』 - エキサイトニュース

    先にエキレビ!でも告知したとおり、明日3月1日から2日間、東京・丸の内の丸ビル1階「マルキューブ」で「芥川賞&直木賞フェスティバル」が開催される。 このイベントは、1935年の両賞の創設から、この1月に発表された2013年下半期の回をもって150回を迎えたことを記念して開かれるもの。 ちょうどこれと合わせて、文藝春秋から『芥川賞・直木賞150回全記録』というムックも刊行された。これがまた、イベント会場でプログラムの合間にもつまみ読みするのにふさわしい、幕の内弁当的な内容になっている(もちろん家でじっくり読むのもありですが)。以下、同書を弁当のメニューに見立てながら紹介してみたい。 ■データにさまざまな逸話を詰めこみ、味わい深い「全記録」 書のおにぎり(主)にあたるのは当然ながら、芥川賞・直木賞の150回分のデータを収めた「全記録」の部分だ。そこには、各回の受賞作・候補作のみならず、選考

    オーバーオールの田辺聖子、絵筆を走らせる村上龍……作家の意外な一面『芥川賞・直木賞150回全記録』 - エキサイトニュース
  • 『いつまでも美しく』 - HONZ

    装丁の写真に写る少女は輝く大きな瞳と、笑った口元からのぞく白い歯がとても魅力的だ。その瞳、その笑顔はまだ、自らが何者かになれるという確信と希望に満ちているように感じられる。自らの立ち位置とその存在の小ささを現実という絶望から叩きつけられたことのない、幼き者だけが持つことの許される独特な輝きに満たされている。だが、彼女が顔を出している建物は、さびたトタンと棒切れを打ち付けただけの窓が存在する粗末な小屋だ。 このノンフィクション作品はインド、ムンバイの空港近くにあるアンナワディというスラムに生きる、フセイン家とワギカー家の人々を中心にして、グローバル経済の中で広がる格差、チャンスの不平等、貧困、そして、政治、行政機構の腐敗という問題を私たちに見せてくれる。それも著者のキャサリン・ブーという存在をまったく感じさせることなく、小説でも読むような感覚で。 訳者の説明によると、このような手法は「イマ-

    『いつまでも美しく』 - HONZ
  • インタビュー : 現代の人間失格描く 西加奈子「舞台」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    自意識とは若者をもっとも悩ませ、それゆえに青春を色づかせる。西加奈子『舞台』(講談社)は、とびきり自意識過剰な青年が旅先で高揚感と羞恥(しゅうち)心に揺れ、自問を重ねる。明るくユーモラスな筆致でつづる長編は現代版の太宰治『人間失格』でもある。 葉太(ようた)は29歳で初めてニューヨークを訪れた。一人旅の目的は、セントラルパークで寝転がってを読むこと。あまりにも「タイムズスクエアすぎる」街並みや、公園でサックスを吹き出す「いかにも」な初老の黒人。『地球の歩き方 ニューヨーク』のガイドの文が挿入されて、気持ちは高まるばかり。 ところが滞在初日にバッグを盗まれて一文無しに。しかし葉太は誰にも助けを求められない。はしゃいだあげくのまぬけな観光客と見られることが恥ずかしすぎるからだ。不安と恐怖を抑え、旅慣れた余裕を気取り、街をさまよう。 「私も都内の公園ではしないのにセントラルパークだと寝転ぶし、

    インタビュー : 現代の人間失格描く 西加奈子「舞台」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2014022600022.html