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2014年3月8日のブックマーク (3件)

  • 『国家と音楽家』中川右介(七つ森書館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「”音楽家には国境がある”」 「音楽に国境はない」というのは真実だろうが、過去の歴史をひもとけば、「少なくとも、音楽家には国境がある」。これが、書(中川右介著『国家と音楽家』七つ森書館、2013年)の重要なメッセージのひとつである。書には、政治に翻弄された音楽家たち(フルトヴェングラー、カラヤン、トスカニーニ、カザルス、ショスタコーヴィチ、バーンスタイン、等々)がたくさん登場するが、「天下泰平」の世ならともかく、20世紀の激動の時代を生き抜いた音楽家たちの生涯を追うと、やはり「音楽家には国境がある」と言わざるを得ない。 著者はすでにこのテーマで何冊かを書いているので、ヒトラー政権とフルトヴェングラーの微妙な関係、当時ナチ党員でありながらワーグナーのあるオペラの演奏上のミスでヒトラーに嫌われたカラヤンの話などをよく知っている読者も少なくないかもしれない。

    『国家と音楽家』中川右介(七つ森書館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 宝島社「付録付き本」好調、累計7400万部へ : ニュース : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    人気ブランドと共同製作したバッグや傘、オリジナルの土鍋などを付録にした、宝島社の「付録付き」の発行部数が昨年末に累計7000万部を突破し、今年2月末には7400万部に達する勢いだ。 2013年だけでも1170万部と、前年比3割以上も伸ばし、過去最高を記録。出版不況をものともせずに人気を得ている。 同社が、「付録付き」に格的に取り組みだしたのは05年。「イヴ・サンローラン」や「キャス・キッドソン」といった人気ブランドと組んだ「ブランドムック」シリーズを創刊してからだ。同シリーズは、「付録」自体がメーンとなる商品で、ユニークなのは、商品の企画、製造を行うのが、ブランド側ではなく宝島社だということ。バッグや傘といったグッズを作る際でも、ブランドには柄やデザインなどの協力を求めるだけにとどめ、工場探しから製品の製造責任までのすべてを同社が負う。社員が、中国にまで工場を探しに行ったケースもある

    宝島社「付録付き本」好調、累計7400万部へ : ニュース : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
  • ゴードン『ミシンと日本の近代』(つづき):マイクロファイナンス、グローバリズム、「主婦」と家庭と社会、その他なんでも! - 山形浩生 の「経済のトリセツ」

    ミシンと日の近代―― 消費者の創出 作者: アンドルー・ゴードン,大島かおり出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/07/24メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見る 昨日から引き続き、『ミシンと日の近代』。今和次郎の考現学を通じた洋装の発達とミシンの普及(そして各種服飾学院みたいなものの発達)のからみあいから、こんどは戦時中のモンペ(お約束の但し書きはつけません)の考案とナショナリズムとミシン文化の関連、そして戦後の蛇の目ミシンなどによるシンガー社のコピー商品の発達とそれに対する異様なまでのグローバル企業シンガーミシンの対抗策(うまくいかないが)。そして、最後に 1950 年代の、ドレスメーカーとしての主婦の役割再検討と、その急激な変質。 昨日、読みかけのときに書いた、1960 年代後半からの急激な裁縫/ミシン離れについても、当然きちんと記述がある。ミシンも

    ゴードン『ミシンと日本の近代』(つづき):マイクロファイナンス、グローバリズム、「主婦」と家庭と社会、その他なんでも! - 山形浩生 の「経済のトリセツ」