『アル中ワンダーランド』まんしゅうきつこ 『行きずりの街』志水辰夫 このミス1位の傑作ハードボイルド調ミステリーなんですけど、それ以上に、大人の恋愛小説として読後の余韻が半端じゃない。仲村トオルさん&小西真奈美さんの映画も、物凄くいい出来栄えでした。 『永遠の1/2』佐藤正午 「失業したとたんにツキがまわってきた」っていう書き出しがいい。あと、タイトルが何かのキャッチコピーのようにお洒落だと思う。初めて読んだ高校生の頃、チャランポランな大人に憧れた。 『おまめごとの島』中澤日菜子 人間の不完全さを肯定してくれているようで、ホッとさせてくれます。とある人物がふと漏らす述懐――「きっと人生には、他人にはどんなに愚かで滑稽に映ろうとも『そうするしかなかった』瞬間が、幾つもあるに違いない。そんな瞬間しゅんかんの積み重なりが、「生」をかたちづくっているのかも、しれない」――本当にその通りだと思う。
連作『12人の蒐集家』に、中篇「ティーショップ」を併録した作品集。 先に「ティーショップ」から。これは独立した一篇だが、小説世界のなかにいくつものエピソードが数珠つながりになって埋めこまれ、それが連作をなしているようにも読める。この作品で「枠物語」の舞台となるのがティーショップだ。旅行者のグレタは列車の乗り継ぎでポッカリとあいた時間を埋めるため、駅前のこの店に立ちよる。グレタは「語り手」ならぬ「聞き手」だ。 グレタは午後はいつもカモミールティーを飲むことにしていたが、今日は特別なことをしてみようと思いたつ。日常とは違う旅先なんだし、この駅で途中下車したのだって偶然のなりゆきなのだし、せっかくのチャンスじゃない? 知らない土地でのちょっとした冒険。いちばん珍しいお茶にしよう。 メニューの最後にあるのは「物語のお茶」。これに決めた。銘柄のわきに"あなたにはこれが必要です"と書きそえてあるし、グ
■奈良県の大和高田市立図書館は、近鉄大阪線の大和高田駅、JR和歌山線の高田駅から徒歩10分足らずの距離で、市役所や税務署などの官公庁が集積する地域の一角にある。蔵書は約13万冊、延べ床面積は1268平方メートルの市立図書館だ。2015年4月より指定管理者として図書館流通センターが運営をはじめ、その際に導入した「雑誌スポンサー制度」が好評だという。年々減少する図書購入費に頭を悩ませる図書館員は多く、雑誌の購入を断念する図書館も出てきている中、同館では開始当初の自治体との目標である20誌はすでに超え、11月現在は32誌(31社)を地元の企業が買い支えている。30年以上の図書館勤務経験を持つ、同館の秋丸素子館長に図書館運営の極意などを聞いた。 ■地元民との連携で地域活性化を推進 ――目標以上に雑誌のスポンサー企業を集めることができたのはどうしてか。 「まず、私は雑誌のスポンサー制度導入ありきで大
home ニュースリリース “人と本とをつなぐ”新たな取り組みスタート!ユニクロ×リブロ×福音館書店×日販「ぐりとぐらからお手紙をもらおう」 日本出版販売株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)は、人と本とをつなぐための新たな取り組みをスタートいたしました。その第一弾として、株式会社福音館書店(本社:東京都文京区、代表取締役社長:佐藤 潤一、略称:福音館)の協力のもと、カジュアルファッションブランドのユニクロ吉祥寺店と、株式会社リブロが運営するパルコブックセンター吉祥寺店とのコラボレーション企画を実施いたします。 本企画は、普段書店や図書館に行く機会の少ない方に、身近なお店で本に触れてもらうことにより、本を読むことや書店に行くきっかけを作ることを目的としています。 第一弾の今回は、ユニクロ吉祥寺店のキッズフロア内に、誰でも自由に絵本が読める「どうぶつとしょかん
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