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2016年3月6日のブックマーク (2件)

  • 『バイエルの謎 日本文化になった教則本』文庫解説 by 最相 葉月 - HONZ

    小学生の頃、同じマンションに住むピアノの先生の家に週に一回、通っていた。自分の家にピアノがないのに習うというのは、今考えるとかなり無謀な挑戦だった。練習に使用したのは、赤い表紙のバイエル教則。正直、つまらなかった。赤を終えると黄色になったが、依然としてつまらなかった。同じことの繰り返しで飽き飽きした。 少し楽しくなってきたのは、父親が電気オルガンを買ってくれてから。発表会に向けて課題曲も決まった。テオドール・エステン作の「人形の夢と目覚め」。静かでゆったりとしたメロディーで始まり、途中から軽やかなテンポに変わる。まさに眠りから覚めた人形が突然踊り出すような可愛らしい曲だった。 転居先の町でも引き続きピアノ教室に通った。だが、私のピアノはここで練習したチェルニー教則で終わる。シャープやフラットの数が増えてわけがわからなくなったためだ。いや、もっと決定的な理由がある。ラジオから流れてきたビ

    『バイエルの謎 日本文化になった教則本』文庫解説 by 最相 葉月 - HONZ
  • はじめての海外文学必読書!『翻訳百景』のすすめ - はじめての海外文学

    さっそくですが、当はもう少し落ち着いてからにしようと思っていたブログリニューアルをどうしても今やらねば、そしてこれを紹介せねば!と思わせられた1冊をまずはご紹介したいと思います。 『翻訳百景』 越前敏弥 角川新書 初心者おすすめ度 ★★★★★ (っていうかもうマストリード) www.kadokawa.co.jp techizen.cocolog-nifty.com はい、こちらです! (リンク下は著者越前さんの同名のブログです) この自体は海外文学ではないのですけどね。 タイトルからもわかるように、翻訳という仕事についてのあれこれを決して専門的にというわけじゃなく、誰にでもなじみやすいことばで浮き彫りにした1冊です。 普通に考えたら少しでも翻訳という仕事に興味を持っている人たちが読むなのかもしれません。 でもこれ、わたしは今まで海外文学を敬遠してきた方にこそ当におすすめしたいのです

    はじめての海外文学必読書!『翻訳百景』のすすめ - はじめての海外文学