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2017年2月6日のブックマーク (2件)

  • 【手帖】建物を切断してみると…

    『断面で読み解く世界の建築』(ポール・ルイス、マーク・ツルマキ、デヴィッド・J・ルイス著、グラフィック社・2800円+税)は、主にプロや建築を学ぶ学生に向けた専門書である。けれども、建物をスパッと垂直に切って中身を見せる断面図は、シロウトが見ても単純に面白い。現実には見られない風景だからだ。 床や壁の位置関係や、吹き抜け、エレベーターなどが一望できる断面図からは、人の動きや空気の流れ、光の入り方が容易に推測できる。掲載されているのは、世界のスター建築家による名作ばかり。現代建築の斬新な構造、ユニークな発想も、断面から見えてくる。(黒沢綾子)

    【手帖】建物を切断してみると…
    bookseller56
    bookseller56 2017/02/06
    『断面で読み解く世界の建築』(グラフィック社) http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=34529
  • 『文学の歴史をどう書き直すのか』 日比嘉高著 評・安藤宏(国文学者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    一九九〇年代、文学研究にカルチュラル・スタディーズ(文化研究)の大きな波が押し寄せた。「文学」だけを特別視せず、その成立条件を広く社会や文化の中で捉え直していこうとする動きである。書はその申し子とも言える世代の手になる実践の書。 文化研究には、作品に時代や社会の痕跡を見る素朴な反映論に終始してしまう落とし穴もあるが、状況と表現とのズレから何が見えてくるか、という分析にまで進むと 俄然 ( がぜん ) 面白くなってくる。その意味でも「人格の修養」が称揚される中で、漱石の中編小説「 野分 ( のわき ) 」が果たした批評的な役割や、機械文明を背景にした横光利一の小説「機械」が、同時にそれを超える新たな表現を獲得していくプロセスなどが興味深かった。 文化の基底にある見えざる動き、という点で言えば、明治三〇年代の絵画の写生論が、小説のモデルは誰か、という発想を促していくことになる経緯、あるいは雑

    『文学の歴史をどう書き直すのか』 日比嘉高著 評・安藤宏(国文学者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)