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2017年4月6日のブックマーク (2件)

  • 「言葉」と「現実」と「人間」の関係を結びなおすために〜「被災者の文学」という企投

    「被災者の文学」と仮に名づけた出版プロジェクトを動かしている。 言葉の通り、東日大震災に被災した当事者が書く文学である。それが狭義の文学として認められるのかどうかはわからないが、少なくともぼくはそれを「文学」として提示したい。 2017年4月23日まで、支援を募集している。理念に共感していただけたら、サポート、あるいは、参加していただけたらと思う。2017年中には、現地への「作品」を捜し求める旅に出て、2018年に、冊子を刊行することを予定している。冊子だけに限定せず、作り上げていくプロセス自体や、集まった作品を、WEBで公開したり、コミュニティのようなものを作ることも計画している。冊子を一つの物質的な成果の一部とするプロジェクトだと考えていただけたら良いのかもしれない。 なぜこのようなプロジェクトを動かそうと思ったのか。シノドスさんとキャンプファイアさんに力を貸していただいて、不慣れな

    「言葉」と「現実」と「人間」の関係を結びなおすために〜「被災者の文学」という企投
  • 不自由さを承知で愛する誰かの何かに宿る ―― こうの 史代|ちくま文庫|webちくま

    亡くなったひとのだいじな思いをのせて静かに感動の輪が広がりつづけている東直子『とりつくしま』を、『この世界の片隅に』『日の鳥』の漫画家・こうの史代さんにお読みいただきました。PR誌『ちくま』3月号より転載いたします。 死んでしまった後に、まだこの世に未練を残していると、「とりつくしま係」がやって来て、あなたの望む物体に、あなたの心を入れてあげると言う。とりつくしまもなく、この世から引き離されてしまったわたしに、とりつくしまを与えてくれると言う。そしてわたしは、今まで見慣れた何かに宿って、いちばん大切だった誰かを、思いがけず間近から再び眺めることになる。 この作品は、こうしてこの世をほんの少しの間、今までの自分とは違う視点から眺め直す、十一の物語でできている。 ある者はロージンバッグとなって、少年野球の投手である息子をてのひらから見守った。ある者は居間のマッサージ器になって、家族が腰掛けるの

    不自由さを承知で愛する誰かの何かに宿る ―― こうの 史代|ちくま文庫|webちくま
    bookseller56
    bookseller56 2017/04/06
    東直子『とりつくしま』書評