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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/toritsugi (7)

  • 「架空注文」 - 取次営業orz

    まずはこちらのブログ記事をご覧いただきましょう。 2月24日(木)- 帰ってきた炎の営業日誌 http://www.webdoku.jp/column/sugie/2011/03/01/184422.html ハイ。いかがでしたでしょうか? 書店「ふざけんな取次営業!」「馬鹿!」「シネ!」(#`皿)(#`皿´)/ ムカァー!! これは、かつて取り上げた「送り込み」の亜種です。 しかし、私はこのブログ記事に登場する取次営業は、それなりのスキルがあって、しかも優しい人柄なのではないかと思いました。(何言ってんの?って感じかもしれません) その理由を述べる前に、まずは何故このようなことが起こるのか、その構造についてご説明いたしましょう(私見DEATHヨ)。 取次はPOSデータ至上主義です。これは以前書きました。 ※過去記事‐PARCO出版『傷だらけの店長』を読んで3 POSデータについて 全国P

    「架空注文」 - 取次営業orz
  • 納期という概念 - 取次営業orz

    「注文品が遅い!」というクレームは浴びる程受けてきましたし、私も「遅い」と思うところがあるわけですが、実は「遅く」はありません。 そもそも、納期を設定していないからです。 極端な話、注文した日から1年を経過して商品が到着したとしても、納期を定めていないわけDEATHから、「遅い」ということはないわけです。 しかし、これではビジネスになりません。納期は明確であるべきであり、且つ早いに越したことはないのです。 また、同じ理由で、いくら頑張っても「早く」ないのです。結果、自分で出荷、または配達するといった、取次営業の物流スタッフ化、運送会社化が常態化してゆきます。 では何故、出版流通は21世紀に至っても納期を定めることができないのでしょうか?理由を考えてみましょう。 理由1.出版から取次への納期がバラバラ 「中2日で取次搬入」「1週間程度で取次搬入」「10日以内に取次搬入」「集荷便のある曜日が取

    納期という概念 - 取次営業orz
  • 新刊配本考 - 取次営業orz

    「責任販売やインペナ施策を実施した銘柄や店舗は、そうでない銘柄や店舗に比べて返率が低い」 から、責任販売やインぺナ施策を取次営業が書店にきちんと説明して、もっとやらせろ! という流れになってきました。 別に間違ってはいないですね。数字的にも正しいDEATH。 ただ、何故"責任販売やインペナ施策を実施した銘柄や店舗は、そうでない銘柄や店舗に比べて返率が低い"のか? ということに関して、私はスタッフとは異なる見解を持っています。 スタッフ的な見解はこのようなことだと思います。 "書店がインぺナ条件を理解し、利益を最大化できるよう適正な数を考えて発注を行った結果、返率が下がった。" 翻って、私の見解は以下のようになります。 ■取次営業による送り込みが行われている場合 理由1.単に、商品の力と需要予測の精度が高まったから。 理由2.取次営業の意思が作用した結果。 ■書店による発注が行われてい

    新刊配本考 - 取次営業orz
  • PARCO出版『傷だらけの店長』を読んで3 POSデータについて - 取次営業orz

    競合店に対抗するために様々な策を練り実行してゆく「傷だらけの店長」ですが、頑なに拒絶するものがあります。全国POSデータです。この「POSデータ」というものに関して、店長の考えが表明されている印象的な場面を引いてみましょう。 『しかしある日、商品構成をどのように考えていくかを部の人間や取次の人たちと話していた際、取次側が口にした提案に、私はカッとなってしまった。 「POSデータを拝見すると、当社の全国データによる推奨棚商品と、御店の、とくに文芸書の棚在庫が大幅に一致しません。つまり、全国的に売れていないをかなり在庫してるということです。売行良好書で棚を固めましょう。動きの鈍い商品はバーンと返品して、当社推奨の商品にドーンと入れ替えましょう。棚にぎっしりを差しておくものいただけない。面陳を増やして、良好書をもっと並べましょう」 ちょっと待て。ちょっと待て!何だそれは?(中略)書店員とし

    PARCO出版『傷だらけの店長』を読んで3 POSデータについて - 取次営業orz
  • 論創社『出版販売試論』を読んで3 これはそのとおり - 取次営業orz

    昭和四十五年七月に発表された出版販売合理化審議会の『返品減少対策報告書』について、 『「対出版社――清新にして魅力的な企画開発を行う」、「対取次――責任をもって適正仕入れを行う」、「対小売店――予約注文を積極的に行い、自主仕入れを行う」等それぞれに対策が講じられており、平成二十二年の現在でもこれ以上内容の濃い「対策」は考えられないであろう』77頁より いいですね。では何故、返品は減少しないのでしょうか。出版社が予約注文を受けないからです。ハイ次。 『例えば現在、出版社は「取次が配してくれれば良い」、取次は「一日二〇〇点前後の新刊の厳密な意味での適正配など物理的に不可能」、書店は「毎日何が送られてくるのか解らない、売れなければ返品すればよい」、要するに三者三様の「甘えの構造」漬かって半世紀以上過ごしてきた(中略)』88頁より これはうまくまとめてますね。 ただ、肩入れする気はないんですけ

    論創社『出版販売試論』を読んで3 これはそのとおり - 取次営業orz
  • 論創社『出版販売試論』を読んで2 その他のツッコミどころについて - 取次営業orz

    『「再販制度見直し論」に対しては、業界あげて反対の立場に立つのは当然』21頁より そういうことだと私も思っていたんですが、これ当ですか。 ここで申し上げたいのは外商についてDEATH。外商商品、特に採用品の受注獲得合戦は熾烈を極め、公然と値引き販売が行われていますね。出版社は、出版物における再販売価格の拘束が認められているにもかかわらず、それを行使していませんね。 これって、再販制度が崩れているってことじゃないんですか。この時点で、外商活動において値引き販売を慣行している書店、それに対し再販売価格の拘束を行っていない出版社は再販護持を主張する資格はありません。 業界あげて反対というわけにはいかないんじゃないですか。 『「仕入れの適否について小売店はリスクを負うのであり、逆にそれゆえにこそ仕入れには最も神経を使うことになる。書店にあってはこのように主体的に自ら仕入し、それに対してリスクを負

    論創社『出版販売試論』を読んで2 その他のツッコミどころについて - 取次営業orz
  • 論創社『出版販売試論』を読んで1 「取扱マージン制」について - 取次営業orz

    書 名:出版販売試論 副書名:新しい流通の可能性を求めて 出版社:論創社 著 者:畠山貞 税込価格:2,100円(体2,000円+税) 発行年月:2010年6月 判型:B6 ISBN:9784846008734 栗田書店(現栗田出版販売)にて取次業務に従事された著者が、今日的課題である「返品問題」解消のため独自の「取扱マージン制」の導入を提案する。 というのがこのの概要だと思います。 では、「取扱マージン制」とは一体何なのか。まずは抜粋させていただきます。 『*私案「取扱マージン制」の基 (1)出版社から取次への送品は原稿より正味を二%上げる。例えば現行で正味六八%の場合、七〇%とする。但し返品は更に三%の歩高入帖とする。 (2)取次から書店への納品は現行より正味を三%下げる。例えば現行で正味七八%の場合、七五%とする。但し返品は更に三%の歩安入帖とする。』103頁より 体価格1,

    論創社『出版販売試論』を読んで1 「取扱マージン制」について - 取次営業orz
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