「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということなのだろうが、去年はあれだけ「電子書籍元年」と持ち上げて、ニュースにもならない情報に一喜一憂していた日本のマスコミで、最近とんと「グーグル・ブックス」、つまりグーグルの電子書籍に対する取り組みのことを目にすることがなくなった。どうしてこうもわかりやすいガジェットでしか、電子書籍を捉えられないのだろうか。 グーグルeブックストア専用端末も発売に グーグルeブックストア(Google ebookstore)は、日本語コンテンツをほとんど無視する格好で始動し、iRiver Story HDという専用Eリーダーが「ターゲット(Target)」という量販店で発売開始となった。すでに何千もの出版社と契約し、「紙で見つからない本でもEブックならすぐに見つかる」という時代のニーズに沿ったサービスを提供し始めている。 件のStory HDは、アマゾンのキンドルに限りなく
グーグルの書籍検索事業を担当・佐藤陽一さん[文]高重治香[掲載]2011年2月6日 さとう・よういち 東洋経済新報社、マイクロソフトを経て2006年にグーグル入社。戦略事業開発本部ストラテジック・パートナー・デベロップメント・マネージャー。著者:福沢 諭吉 出版社:岩波書店 価格:¥ 693 ■出版とIT、業界の壁埋める努力必要 検索の王様グーグルが、本の世界でも存在感を増している。 図書館や出版社が提供した本をスキャナーで読み取り電子化し、インターネットから内容の一部を検索できるようにした「グーグル・ブックス」。世界中で既に約1500万冊もの本が電子化された。 国内でも2007年からサービスが始まっている。数は公表していないが、日本語の本は全体のごく一部だ。出版社での販売職の経験もある佐藤陽一さん(45)が、この事業を取り仕切る。 日本で1年に出版される本は8万冊近く。必要なことを書い
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