千葉県君津市植畑の工場に25日朝、羽田空港に着陸する航空機に付着していたとみられる氷塊が落下し、屋根を突き破る建物被害が発生していたことが27日、関係者の話で分かった。けが人はなく、国土交通省が詳細を調査している。県によると、羽田空港を離着陸する航空機からの落下物事故は過去に報告がなく、県や同市は同省に再発防止に向けた対応を求める。 県空港地域振興課などによると、氷塊は25日午前8時半から40分までの間、同市植畑の県森林組合君津支所工場の屋根に落下。張られていたスレート材に7〜8センチ程度の穴を開け、破片の一部が工場内にいた従業員に当たったが、けがはなかった。氷塊は縦15センチ、横8センチ、厚さ7センチの板状だったという。 現在、同省が詳細な調査を行っているが、県は、工場は羽田空港に着陸する航空機の飛行ルート周辺に位置しているため「航空落下物の可能性が高い」とみている。 現場は鹿野山