「山本太郎政権」もあり得るか? 「政治的期待」を集める単騎出陣。全力疾走すれば人材・支持は集まってくる 田中秀征 元経企庁長官 福山大学客員教授 明るくたくましかった山本太郎氏 今から6年前の2013年、参議院東京選挙区への立候補を決めた山本太郎氏に会って話をしたことがある。東日本大震災からまだ2年。世間では、「原発をどうするか」をめぐって、激しい議論が続いていた。 そうした議論のなかで、彼はひときわ明確に「脱原発」を主張していた。そして、その運動の延長線上の行動として、参院選に立候補したのだ。 それ以前にも、山本氏とは何度かテレビで一緒になった。議論はおおざっぱだが、とにかく明るくたくましく、好印象を抱いていた。会って話をしても、その印象は変わらなかったのを覚えている。 だから、参院選に当選したときは大いに喜んだが、2013年10月の園遊会で天皇陛下に直訴状を渡そうとしたとっぴな行動を機