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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (6)

  • 神が死んだことはわかってる、でも冒涜はする~無神論者のためのポストモダンホラー『ミッドサマー』(ネタバレ) - Commentarius Saevus

    アリ・アスターの新作『ミッドサマー』を見てきた。 www.youtube.com ヒロインであるダニー(フローレンス・ピュー)はもともと精神的な不安を抱えていたが、妹が両親を無理矢理道連れにして自殺して以来、不眠やパニックアタックに悩まされるようになっていた。そんな中、あまり関係良好とはいえない恋人で文化人類学の博士課程院生であるクリスチャン(ジャック・レイナー)が、友人であるペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)の故郷であるスウェーデンのホルガ村に伝統的な夏至祭を見に行くことを知る。ダニーもこの夏至祭体験に参加することにするが、ホルガ村のお祭りにはいろいろ謎があり… 一応お話としては、誠実とはいえない恋人から離れられず、悩んでいる若い女性が、ふさわしくない相手とのお付き合いを捨ててある種の「解放」を得る、というものである。この「解放」過程が宗教に入ること、というのは『アナと雪の女王2』だし、

    神が死んだことはわかってる、でも冒涜はする~無神論者のためのポストモダンホラー『ミッドサマー』(ネタバレ) - Commentarius Saevus
  • 佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus

    ここ数日よく読まれているらしい、佐藤由美子さんの「日語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」というエントリを読みました。こちらは月末の学会で発表するための準備のようなものだということです。 yumikosato.com こちらについて、日語版ウィキペディアに歴史修正主義がはびこっているとか、間違いだらけだということについては私もとくに異論はないのですが(間違いだらけで信用できないということは私もメディアに出るたびに言っているし、できるところは対処してます)、いくつかけっこう大きな事実誤認や、ウィキペディアの手続きに関する理解不足と思われるところがあります。ブログのコメント欄に書いて指摘したのですが、スパムフィルタか何かに引っかかったのか反映されていません。学会で発表するということであればウィキペディアじたいの仕組みについて誤解があるままだとあまり良くないだろうと思うの

    佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus
  • 最も応援上映してはいけない映画~『主戦場』 - Commentarius Saevus

    『主戦場』を見てきた。日系アメリカ人であるミキ・デザキが監督をつとめたドキュメンタリー映画で、従軍慰安婦をめぐる論争を扱ったものである。 www.youtube.com 全体的に非常にわかりやすく、テンポのいい編集でエンタテイメントらしく作られたドキュメンタリーである。マイケル・ムーアみたいに監督が出てきて面白おかしく自分の意見を主張したりするというわけではないのだが、編集などがいちいち気が利いており、見ていて飽きない。デザキ監督がこういう映画を撮ろうと思ったのは、日でネット右翼に攻撃されたことがきっかけだそうだ。 基的にはいろいろな人にインタビューしているだけなのだが、否認主義者たちが人たちは冷静に話しているつもり…なんだと思うものの、学問的議論どころか倫理的に問題がある発言を(自分たちはまともな主張だと思って)連発しており、笑うしかないようなところがたくさんあった。サンフランシス

    最も応援上映してはいけない映画~『主戦場』 - Commentarius Saevus
  • ケアと癒やしの壮絶ノンストップアクション〜『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を見た。なお、オリジナルのシリーズは一切未見である。 物語は文明が破壊された砂漠が舞台である。ヒロインのフュリオサ(シャーリーズ・セロン)は独裁者でカルトの指導者であるイモータン・ジョーに軍人として仕えてそこそこ出世していたが、これまでの贖罪のため、イモータン・ジョーのもとで性奴隷として子どもを生まされている5人の女性たちを助けて逃走することにする。それをこれまたイモータン・ジョーの手先につかまっていたマックス(トム・ハーディ)が成り行きのせいで助けることになる。一行は追っ手を振り切ってフュリオサの一族であった女たちが住むところまで逃げ、新天地を目指そうと考える…ものの、マックスの説得でこれ以上放浪するよりはイモータン・ジョーを倒して砦に安全に生きられる環境を作ることを目指すほうが良い賭けだと考え、最後の戦いにのぞむ。主人公が行って帰ってくるだけという

    ケアと癒やしの壮絶ノンストップアクション〜『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 黄金の心を持った不良というストックキャラクターについて - Commentarius Saevus

    突然だが、日は私が去年の夏からずっと考えていた「黄金の心を持った不良」というストックキャラクターについて簡単なまとめを作成してみたい。 まず前提として、芝居・映画小説のストックキャラクターで「黄金の心を持った娼婦」っていうのがある。売春その他のセックスワークをやってる女性だけどすごく優しいとか慈悲深いとか優れた美徳を持っている女性のキャラクターのことで、古くはマグダラのマリアに遡ると言われている…のだが、聖母であり娼婦ということで男性の性的幻想を一人で全部体現したようなスーパーキャラクターであるのでフェミニスト批評的には非常に批判されているし、はっきり言って「こんなヤツいねーだろ」みたいな陳腐でどーしようもないキャラクターであることも多い(けっこういろいろヴァリエーションあるのでピンキリだけど)。代表例としては『椿姫』のマルグリット/ヴィオレッタ、『哀愁』のマイラ、『スイート・チャリテ

    border-dweller
    border-dweller 2013/03/26
    このタイトルでジョジョがない というか固有名詞が全然わからない
  • もうフェミニストじゃないなんて言わせない!キャトリン・モラン、How to be a Woman(女になる方法) - Commentarius Saevus

    キャトリン・モラン(Caitlin Moran)の自伝的エッセイ、How to Be a Woman「女になる方法」(Ebury Press、2011)を読んだ。とにかくユーモアがあって笑えるので当にオススメ。 キャトリン・モランはウォルヴァーハンプトンのカウンシルハウスで育ったアイリッシュで、16歳の時にメロディ・メイカーに就職し、そのあとはずっとライターとして働いている。このは子供の頃から大人になった今までの経験をフェミニストとしての視点からおもしろおかしく諷刺的視点を交えて分析する、っていうもの。 とりあえずモランの一大論点は「もうフェミニストじゃないなんて言わせない」っていうことである。現代イギリス女性はフェミニストっていうのはなんかダサくてマジメで面白くないものだ、と思っている人も多く、「自分はフェミニストではないけど…」みたいなことを言う女性もいる。しかしながらモランいわく

    border-dweller
    border-dweller 2013/02/16
    うぬ、固有名詞がさっぱりわからんが面白そう
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