東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)3号機のタービン建屋内で起きた作業員3人の被曝(ひばく)で、3人が作業に入る遅くとも約1時間前までに、1号機のタービン建屋地下で放射線量の高い水がたまっていたことがわかった。東電はこの事実を把握していたが、作業員らに注意喚起をしていなかった。東電は「情報共有が早ければ被曝を防げた可能性があった」と認め、謝罪した。 東電福島事務所によると、1号機では24日午前9時半ごろまでに、水たまり付近の放射線量が、作業員の被曝線量の上限(250ミリシーベルト)に迫る毎時200ミリシーベルトと高いことを確認した。 一方、3人の作業員が3号機で作業を始めたのはその約1時間後の24日午前10時半ごろ。作業員には1号機の情報は伝わっていなかった。 3号機では前日にはなかった水が深さ15センチになっていたが、3人は前日の作業では線量が低かったことなどから、