<住宅政策提案書発表シンポジウム「市民が考える住宅政策」大阪編 レポートpart.3を読む> 住宅政策提案書発表シンポジウム「市民が考える住宅政策」大阪編 レポートpart.4 司会:稲葉さん、ありがとうございました。続きまして住宅政策提案委員会委員長の平山洋介先生より提案をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 平山:今、稲葉さんから不安定居住の話があったのですが、私の方からは不安定居住を生み出す母体としての住宅事情がどうなっているのか、という問題について駆け足でお話しします。 まず、このデータは、年齢別に持ち家率の変化を見たものです。日本の住宅政策は「みなさん家を買ってくださいね」と持家取得を促す方針を基本としています。この方針は、戦後一貫して続いています。ところが、現在では、若い人の持家率が大幅に下がっています。もうすでに、容易に家を買える時代ではなくなっている、というこ