カシオ計算機は10月6日、操作面を横方向に3度傾斜させ、キーを階段状に配置した「人間工学電卓」を発表した。右手で打鍵する際の打ちやすさを人間工学的に追求したという。21日に発売する。 電卓使用時の手指の動き、姿勢、キーの押し込み方向、筋活動量などを産業総合研究所と共同で分析。その過程で「電卓使用時には手が外側に傾く」という特性が明らかになったという。傾斜は9度まで検証し、3度という角度を導き出した。 また傾いたキーボードを操作した時もキーを押す方向は垂直のままであることも分かり、階段状のキーを採用した。試作機を用いたテストでは83%のユーザーが従来品より打ちやすいと回答したという。 カシオは「人が電卓に合わせるのではなく、電卓が人に合わせる。手へのフィット感や打ちやすさにこだわった電卓」と説明している。 卓上用の「DE-12D」と軽量な「JE-12D」を21日に発売する。価格はオープン。
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