人にはやわらかいコアの部分があって、それを守る盾・シールドが必要なのだ。という仮定に基づいて書かれている。 私なりの解釈としては、人には色んなシールドが何層も必要でそれらをうまく管理しておくことが、幸せとか心の安定につながる、というものだ。 シールドになりうるものは、 人種、国、出身地のようなものから、金、会社、仕事、学歴、友人、スキル、コミュニティなどさまざまだ。 主人公のうちの一人のキジマは会社という大きなシールドを頼り、他のシールドをないがしろにして生きる。そのシールドがなくなった瞬間にコアがさらされてしまう。 一方コジマにとってシールドとして見つかったものは、 シェパード(やりがいのある仕事)、ドイツ語(仕事に役立つスキル)、妻(コミュニティ、パートナー)であった。それはどれもそう簡単に手に入るものではない、という。 会社の中で30代後半以上の人を見ると、キジマ的な人はいまだに多い