ロスジェネと中高年が甦る日:城 繁幸(joe’s Labo代表取締役) 2008年12月10日(水)18:01 日本型雇用の致命的欠陥 米国サブプライムに端を発した世界同時不況の影響で、企業の採用意欲が著しく減退している。来春の求人数は4割程度は減少するだろう。すでに一部金融業のように、来春の入社予定者に対する内定を取り消す企業も出始めている。このまま不況が深刻化すれば、第2の就職氷河期が到来し、新たなロストジェネレーションが生まれるかもしれない。 そこで、初代ロスジェネ世代の一員として、日本型雇用の抱える問題点と解決策を考えてみたい。 戦後日本の人事・賃金システムは、年功序列と終身雇用を柱とするものだ。ここ10年ほど成果主義だ何だといわれるようになったものの、同期間のボーナス差を若干広げる程度の話であり、根本的な本質は変わってはいない。 このシステムにおいては、採用は新卒