まもなく『挑発する知』文庫版が筑摩書房から出ます! 原稿用紙150枚近くを加えた大幅増補版です。 一つ前のエントリーでの姜尚中さんとの対談(@ジュンク堂)も含まれています。 一つ前のエントリーでは国内的な話題に触れていますが、それとは別にアメリカの話題に触れた部分を紹介します。 もちろん僕の発言の、ごく一部の抜粋ですので、詳しく知りたい方は大幅増補文庫版を購入してください。 ■グローバライゼーションと国家――ネグリ=ハート批判 ○宮台 もう一つの重要なトピックとしてグローバル化と国家の関係をお伺いしたいと思います。グローバライゼーションと国家とがゼロサム関係にあるとするマルチチュード主義者はさすがに素朴すぎます。サスティア・サッセンを俟つまでもなく『挑発する知』単行本版で「国家の操縦なくしてグローバル化への対抗なし」という命題を繰り返しました。 姜さんは『インパクション』でのインタビューで